環境に配慮した定温輸送の新時代

現代の物流業界では、冷却材料として従来使用されてきた保冷材やドライアイスの限界が明らかになっています。これらの素材は、環境への悪影響や安全性の問題を引き起こすことがあります。そこで、新時代の定温輸送においては、以下の3つのテーマが注目されています。

1.環境に優しい素材の導入

従来の保冷材はプラスチックゴミの問題を抱えており、ドライアイスは二酸化炭素を放出して環境負荷が高いです。そこで、多くの企業が再利用可能で環境に優しい素材への転換を進めています。例えば、相変化(phase change)を利用する材料(material)(PCM)は特定の温度で熱を吸収したり放出したりする素材で、廃棄が少なく持続可能です。これにより、温度管理を行いながら廃棄物を削減し、環境保護に貢献します。

2.高効率冷却システムの導入

新しい冷却技術として、電動冷却システムが注目されています。これにはソーラー充電式やバッテリー式の電動クーラーが含まれます。電力消費を抑えつつ効果的に温度を調整し、より安全で環境に優しい輸送が可能となります。また、エアロゲルや真空断熱パネルなどの高性能断熱材は、熱伝導率を抑えた効果的な断熱性能を提供します。

3.インテリジェント温度監視と管理

最後に、輸送中の温度管理をリアルタイムで行うインテリジェントモニタリングが進んでいます。温度センサーとデータ分析を組み合わせて、輸送中の温度を自動的に調整することが可能になります。これにより、品質が重要な食品や医薬品などの効率的な輸送が実現されます。

まとめ

これらの進化した技術によって、物流業界は環境負荷を減らしながらより安全で効率的な定温輸送を可能としています。持続可能な未来へ向けて、これらの新技術が広く普及することが期待されています。弊社では定温輸送に使用できる蓄熱材(エコジュール)を管理温度5℃帯(2℃~8℃)、20℃帯(15℃~25℃)の2種類を取り揃えております。エコジュールは環境に優しい商品で、省エネ対策としても期待されております。安全で効率的な定温輸送の一助になるかと思いますので、お気軽にご相談ください。

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株式会社ENEOSサンエナジー
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